唐突に降りてきたのを処理。

投稿日: カテゴリー: かもかて

友情トッズさんと薄暗い話を温めていた最中、
中の人のシリアス耐性がリミットブレイクしました。
以下、降りてきちゃった駄文供養。


そこは小さな宿屋だった。
王城からはずいぶん離れたのだろう。
王様の話と神様の話が同列に語られるような辺鄙な村は
かつて僕が暮らしていた村を思い起こさせる。
白の月を迎え、本来篭りに入らなければならない時期に差し掛かっていた。
体が急激に変化を迎える時期だけでも落ち着ける場所をと、
トッズが手配してくれていた。
「レハト、体の調子はどう?」
宿屋の簡素な寝台に横たわる僕の額を、トッズが優しく撫でてくれる。
僕はといえば、
「肉食べたい」
すこぶる元気だった。
僕の答えに、トッズががっくりと肩を落とした。
「……あのね、レハト。
 こういう時はね『つらいようなぐさめてよう』って甘えるもんなんだよ!
 と言うか、それが礼儀ってもんだよ!?」
どうやらトッズは僕が篭りを迎えて気弱になるのを期待していたようだ。
しかしながら、体の変化は僕に妙な高揚感を与えていて、
これもしかして成人ハイってやつなんだろうか。
今なら薪だって素手でいける気がする。
「お願いだからやめて!」
ぶんぶんと腕を振る僕を押さえるトッズは、何故かすでに泣きそうだ。
「……おかしいなあ……他のトコのレハトは皆、気弱になって可愛さとか可憐さが増してたのになあ……」
「なにそれ、誰の話」
「いいえ、こっちの話。
 ほんっとに何も無いの?痛いとか、苦しいとか」
「全然無い、食欲が増してるくらい」
「ええー……」
「肉が食べたいです」
「いやほら、無理しなくて良いんだよ?ホント、ホントに」
「土豚が良いです」
がつがつと肉を食べる僕を見るトッズに、後悔の色が垣間見えた。
大丈夫、多分この肉は豊満な体を作ってくれる筈だから。
むん、と力こぶを作ってみせると、今度こそ泣いて止められた。

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