逃避行。

投稿日: カテゴリー: 雑記

グラドネーラに行きたい。
平均気温20℃の楽土に行きたい。
あと売上とか納期とかそういう世知辛いものが無い世界に行きたい。
妄想だけで飯3杯いけます!


王城仕えが出来るなら文官になりたい。
手先の器用さ(衣裳部屋)も体力(衛士)も気遣い(侍従)も無いが故の消去法だけど。
黙々と写したい。
古い文献の途切れ途切れの文字を、辞書見て調べながら黙々と新しい兎鹿皮紙に写したい。
古くなった本を製本し直したい。
棚の端から端まで巻数そろえて並べなおしたい。
モゼさんにオススメの本を教えて貰いたい。
でも給金足りなくて到底買えなくて、休日にちまちま図書室に入り浸って読みたい。
新刊情報の鳥文読みながら、次に来た本は何処に置こうかと真剣に思案したい。
『★青の月黄の週入荷予定★話題のディレマトイ新刊』とかPOP書きたい。
そして殿下に睨まれたい。
王城仕えが出来ないなら、日がな一日兎鹿を育てて乳搾って毛を刈って売り捌いて暮らしたい。
もしくは南の辺境の村で畑仕事して暮らしたい。
晴れた日には畑を耕して木の実を収獲して、
雨の日には収獲した木の実を甘い瓶詰めにして、機織とかしてたい。
いや、出来ないけど。機織。刺繍も。
織り上がった布を乾いた木の皮を煎じて煮詰めて染色したい。
淡い色に染め上がった織物は肉と交換して貰って(自分じゃ解体出来ないから)
鈍い色に染め上がった織物は自分で使うんだ。
緑の月が始まる頃には新成人達の祝い祭りをしたりしてさ、
実った麦を収獲しながら古い祝い歌を歌いたい。
その日ばかりは少し豪勢な料理をどの家も持ち寄って、
油も惜しまず明かりを煌々と灯して、
少しばかり器用な若者や、老齢に差し掛かった位の人々が楽器を鳴らすんだ。
簡素な弦楽器と皮の張られた打楽器に、
未分化の子ども達の高い歌声が重なって、途中誰かがとちって笑い声が混じりだすんだ。
口承された歌詞に紡がれた響きが、どんな形の文字になるのか疑問に思ったりして、
少しだけ文字を習ってみるのも良いかも知れないと考えたりしたい。
そんなこんなしてるうちに年月が過ぎてさ。
歴史になんて名を残せる訳も無くて、
多分2代3代と続けば簡単に消えうせてしまうような名前でさ。
目立つ悪行もしなければ、飛びぬけた善行もなくてさ。
でもそうやって耕した畑は残って、ぐるりと巡った人々の入れ替わりの中には確かに居てさ、
ああ明日は瓶詰めの果実を出そうかと考えながら眠りについて、
そうして、眠ってしまいたい。
善き人生だっただとか、何を為したとか、
そんな大層なものは、大層な人々に任せて、
ただ小さくささやかに、生活を営んで、山に行きたい。
て、いつの間にか死亡フラグ立ってる!(゚д゚;三;゚д゚)

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