レハト像について(3)/母御編

投稿日: カテゴリー: 雑記

◆掘り下げよう/母御編
主人公の性格形成を語るにあたり、母御は外せません。
彼女が生まれたての主人公を王城に差し出していればヴァイルと共に14年間城で暮らし、
生粋の王候補として育っていたでしょう。
けれどそうはならなかった。
そこに母御の思惑を感じずにいられないのです。
▼以下長文注意▼


1.オープニングより
リリアノとの謁見です。
『隠されていたということは、お主の母御は王たるを望まなかったということ。
その願いを無碍にすることもあるまいて』
まるで前提条件のように当然に語られていますが、少し気になっているのが
母親は『徴』の意味をどこまで知っていたのだろうか、という事なのです。
オープニングで村長に額のアザを見せるシーンがありますが、
村長は決してそこで「こ、これは…確かに選定印…!」的な反応はしませんでした。
その後にローニカを呼び、「どうですか?」と聞いています。
つまり、村長にはそれが本物の選定印なのか否か、判断が出来なかったということです。
けれど主人公の母は、その痣が選定印である事をまるで疑っていません。
人目の無い辺境へ去り、額を隠して生きるようにきつく言い含めていたようです。
これは、母御は選定印について一介の村人以上に知っていた事になるのではないでしょうか。
そしてもう一つの疑問として出てくるのは、母御は王を望んではいなかったということ。
王になるよりも、辺境の村での慎ましやかな生活を主人公に差し出しています。
決して裕福とは言えず、教育も侭ならない村の生活から
王候補・王の母としての生活へ一変する機会に恵まれながら尚拒否をするというのは
生粋の村人出身者の判断としては、少々考えにくいものがあります。
であるなら、考えられるのは、母御はそれなりに王城に近い場所に居た人間ではないかと言う事。
でなければ、敢えて「王を拒否する」生活を選ぶ理由が見当たらないのです。
2.ローニカ『共にいる者』
ネセレの話題が出てきました。ネセレは両親健在だったのか。
しかし城に取り上げられまいとする余り、三代目によりネセレの目の前で殺されています。
もしかしたら、母御はこの結末をどこかで聞いたのでは無いでしょうか。
ネセレの例を見る限り、特に貴族の出でも無い徴持ちは家族と引き離され、
帝王学を叩き込まれるのでしょう。
であるなら、徴を持ち生まれた主人公と隠れて生きる選択を選んだ母御の気持ちも
分かるような気がします。
3.オープニングより
ローニカの言葉
『本来ならば赤子の頃に引き取られ、王となる教育を受けるはずでした』
ちょっとこれは、捏造妄想が広がる言葉でございますね。
額に痣があれば王城へ伝え、王教育を受けさせるのが筋なんでしょう。
しかし母御は頑なに、実に14年もの間、隠し通します。

ここに、母御が一人きりの母親となる事を選んだ決意を感じるのです。
父親が不在である意味。
早々に亡くなったのならば、主人公もその事実は知っているでしょう。
けれど母御は主人公に一切父の話をしていません。その生死すら不明です。
話したくなかったのか、話せなかったのか。
話したくないような相手との子どもを、一人きりで育てる決意を持てるとは考えにくいのです。
となると、話せなかった、と考えるのが妥当でしょうか。
話せない相手との間に出来た子ども。
そして、王城に渡す訳にはいかないほどの子どもです。
これは相手への愛情だけではなく、もっと環境的な要素が含まれていそうなのですが、
推測の域を出ませんね。
3.リリアノ『陛下とお昼3』
リリアノから母親について聞かれるイベントです。
現状、母を語るにあたってリリアノからの言葉が一番信憑性が高い気がします。
境遇は異なるとしても一人息子を持つ母として、不器用ながら愛情深い印象があるからです。
そして選択肢は「優しい人」「厳しい人」。
優しい人ver
『故、徴をないものとし、人目のつかぬ彼方の村へと逃げ出したのだろうて』
逃げ出した、と。リリアノはそう評します。
逃げるというのは、追われていて初めて成り立つ言葉です。
即ち、母御は追われる事を、覚悟していたのではないかということ。

厳しい人ver
『お主の母御がその印を隠し通した心持を思うと、我は申し訳なく思う』
申し訳なく思う。はて、その真意は。
厳しい人verでは、リリアノが主人公の母御に親近感を抱く言葉があります。
現実として、主人公はほぼ略取に近い形で城へ召集されています。
しかし、既に母御は死去。
村に身寄りも居ない状態から、王城への転身は決して悪い話ではないように思うのです。
少なくとも、今後の生活は保証されています。
静かな暮らしをさせたかったと、リリアノはそう考えているのでしょうか。

4.ローニカ『仕える事仕えられる事』/主人公の噂(多分)2
母御が誰かしらに仕えていた事があるというのは、主人公の噂でも流れました。
主人公の噂『田舎の村に来る前は、ディットンで働いてたって噂だ』
元々王城に上がっている侍従・衛士に至るまで、全て身元は明かされています。
身元に加え、ある程度の家筋も必要なのでしょう。
母御がディットンに勤められていたのならば、相応の家柄か、推薦があったと見るのが妥当でしょう。
母御の身元がある程度保証されているのであれば尚更、
身篭ったならば生家・又は故郷へ戻る事になるのではないだろうかとも思うんですが、
どうやら母御は生家に戻らず、一人主人公を産んだようです。
生家で産んでいたならば、その瞬間に額の徴はバレていたでしょうから。
ローニカの言葉から考えたものと似ていますが、
家を出て、一人で主人公を産み育てるその決意にはやはり父親の影が見え隠れします。
生家に戻れなかったのも、父の事を話せなかったからではないかと思うのです。
そして産まれた子どもの額には、徴。
いよいよ生家にも故郷にも戻れず、母御は辺境の村へ向かったのではないかと。
母御については色々確認したい事もあり、ちょっと情報が入り乱れています。
まとめてみると、私の中の母御像はこんな感じ。
◎もともと王城に近い場所に勤めていた(噂ではディットン)
→恐らくそこで、主人公を授かっている
→そして徴の重要性も意味も理解している
◎王にしたくなかった
→親子が引き離される危険を感じていた
→もしくは、王となるその苛酷さを知っていた

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