Ib/ご紹介

投稿日: カテゴリー: フリーゲーム

TLで話題に上がって気になっていた『Ib』。
ホラーゲームと聞いていたので果たして大丈夫かどうか迷って手を出しかねていたフリーゲーム。
小学校の頃は本気で花子さんにビビっていた方です。
でも今なら!!
ネット上の都市伝説とか洒落怖とかに入り浸るメンタルに育った今なら!!
というか、Tさんに出会えた今なら!!!
予防線を幾重にも張り巡らせてプレイしてたIbのご紹介です。
俺、いざとなったらTさんを脳内召喚するんだ。<破ァ!!!
いつもどおり、公式サイトさんそおい!
『Ib』
http://kouri.kuchinawa.com/index.html
■基本情報■
・製作ソフト:RPGツクール2000
・ジャンル:ホラーアドベンチャー
・プレイ時間:~2Hほど 2周目・3周目は40分程度になりました
※プレイにはRPGツクールのランタイムパッケージが必要です。
ランタイムパッケージはこちらから無料でDLできます。
http://www.famitsu.com/freegame/rtp/2000_rtp.html
*あらすじ*
両親と共に美術館に訪れた9歳のイヴ。
芸術家・ゲルテナの作品が展示されている美術館を歩くうちに
照明は点滅をはじめ、両親の姿も人々の姿もありません。
題名の読めない絵の脇に浮かぶ、それまで無かった『おいでよ、イヴ』の文字。
閉じられた美術館の出口を探して、イヴは暗い美術館を降りてゆきます。

またシステム面に偏った詳細のご紹介は追記にて!


■基本システム■
ホラーゲーム+脱出ゲーム って言うんでしょうか。
散りばめられたヒントを元にしながら、仕掛けを動かしたり、謎を解いたりしながら
美術館の出口を目指していきます。
*特徴的なシステム/薔薇
Ibのストーリー的な面白さにもガンガン食い込んでくるのが、薔薇。
これはゲーム序盤で手に入れる、イヴちゃんのHPみたいなもんです。
手に入れた薔薇の花びらは5枚。
なんやかやでダメージを食らうと、この花びらが散ってしまい、
薔薇の花びらが全部散ってしまうとゲームオーバーです。
ただ進行中の要所要所に薔薇を回復させられることもあって、
何度も何度も理不尽に薔薇が散ってしまって先に進めないってことは少ないと思います。
ああ、私ですか。
ええ、進行中に何度も登場する異形さん達と友好を図ろうとして何度も何度も散りました。
だって触れ合いたかったんだもの……。
私、あの黒い手とじわじわと意識の交流が出来たら、美術館から出なくて良いかなって思ってた。
TLを震撼させた額縁の人とか、首無の人が男性のフォルムだったら迷わず飛び込む所だった。
ほんとIbはトラップだらけやでぇ。
ちなみにゲーム内に登場する薔薇は3色。
是非これは、花言葉も合わせるとなおシナリオ面を楽しめるんじゃないかと!
*特徴的なシステム/謎解き
Ibの面白さポイント!謎解き!!
美術館の深部に向かう為にはいくつもいくつも謎解きをする必要があります。
攻略にあたってのヒントは公式サイトさんで解説をされていますので、
不安な方は全力で頼ってみても良いと思います。
攻略ヒント中にシナリオに関するネタバレは無いので安心!(*´ω`)
これがまた、絶妙に美術館要素を引き継いでいて、
さらに演出面との関わりも非常に滑らかで素晴らしくて、
コツコツと解いていくのがとても面白い。
実際、ホラーゲームとしての雰囲気はあるものの、
謎解きの快感や面白さが先に立って、ホラー要素はかなり軽減されていました。
Tさん召喚しなくて済みました。
何度かクリアを重ねた後に、一体どんくらいでクリア出来るのだろうかとタイムアタックしたりしてました。
初回タイムアタックは40分程度でのクリア。
30分以内でのクリアを目指すには、もう完全に動線まで気を付けないとキツいな!!
というタイムアタック的な楽しさを追求してみたりもしたんですが、
うーん。どうもタイムアタックじゃ面白みはいまいち軽減されてしまう印象。
■演出の妙
*美術館の静けさ
まるで謎解き脱出ゲームのように紹介してしまいましたが、Ibは演出が本当に好きなんです。
もう、RPGツクールってこんなにきめ細やかな演出が出来るのかって、感動を覚えたほど。
多分これは製作者さんのセンスが大きくものを言っているのだとも思います。
理屈だって怖い訳では無いし、グロ要素は殆どありません。あれ、無かったよね。
血だと思ったか!?残念!絵の具でした!!みたいな。
ただただ気味が悪くはあるのだけど、それすらも気持ち悪いタイプのものではありません。
場を変えて見てみれば日常音であろう物々が、今ここにある違和感。
特に好きなのは序盤!序盤もうホント好き。
あああ……、でもあの演出とか、この演出とか、もうどれも好き。
お約束的なものとして予想出来た演出の先に、もう一つ演出を用意してくれています。
しかもまたこれが、錯覚を思わせる作りになっていて、
和製ホラーが好きなら堪らんのじゃないでしょうか。
窓に人影が映った「ような気がする」。
今誰かが走っていった「ような気がする」。
何か物音がした「ような気がする」。
オブジェと絵画に囲まれた美術館の、足音だけが響く感じ。
ひそひそ声が高い天井に反響してすごく響く、あの感じです。
BGMのチョイスも落ち着いていて、だからこそ余計に夜の美術館の感じがすごくするのです。
*オブジェと絵画
主人公のイヴちゃんはまだ9歳なので、難しい漢字は読めません。
途中から一緒に閉じられた美術館探索に付き合ってくれるようになるイケメン姐さんのギャリーさんが一緒だと
オブジェのタイトルだとか、絵のタイトルを読んでくれるようになります。
タイムアタック時に感じた物足りなさ感は、この美術館感覚を楽しみきれないからだったのかもな。
飾られた絵やオブジェには、全てタイトルがつけられていて、時折動くものもあります。
それらの中には進行に不可欠なものもありますが、進行には関係ないものもあります。
意味深なタイトルがあったり、じわりと動く絵があったり、
本当にひとつひとつが丁寧に作られていて、追いかけていくだけでも十分に楽しい。
まさに美術館!
閉じ込められる前に本来の美術館に飾られていた絵がちらほら混ざっていたり、
あの絵のタイトルを知りたい!と、わざわざギャリーさんを連れて
赤い絵の女性が上半身だけでカサカサ動き回るマップに戻って美術鑑賞してました。
大丈夫大丈夫、赤い人はまだ足が遅いから半径5セルくらいまでは安全圏。
そして5発まではまだいける(花びら的な意味で)
■プレイ感想
Ibの世界はもう本当にクセになる!!
疲れて帰ってきて「そうだ、美術館行こう」って思える程度には、好きな世界です。
ゆめにっきが好きだったり、
メトロポリタンミュージアムの歌が好きな人には心底オススメしたい。
セーブポイントはいくつもある親切設計なのだけど、
シナリオや進行があまりにもぬるぬる進んでいくものだから一度も中断することなく
完全に没頭してプレイしていました。
演出面で書きそこねてしまいましたが、この中だるみをさせない辺りも、もうホントすごい。
一つ進んで次の部屋に行って、
よしちょっと休もうかと思うとまるで見られているかのように絶妙なタイミングで発動する演出……!!
多分これは、確かにシステム面でのフラグを押してはいるのだろうけれど、
それをプレイヤーに感知させないからなんじゃないかなあ。
「Aを触ったからBが起こる」というほどプレイヤーが意識をしていない範囲で起こる演出が本当に面白い。
キャラクター達については、多分pixiv辺りをご覧になって頂ければもう大体分かると思うのですが、
イケメンオネェという新境地を開拓してくれたギャリーさんの乙女系紳士っぷりは素晴らしい。
物語の中核を担うメアリーちゃんは、初回こそ後ろから蹴りつけてやろうかと思いましたが、
2周目、3周目をする度に、じわじわとこみ上げてくる何かがあります。
君が本当に幸せになれるEDはどこにあるんだろうなあ……。
主人公のイブちゃんは作中では一言も喋らない無口系主人公です。
ただ無口系主人公だけど完全なる無個性ではなく、要所要所で動きで気持ちを表現してくれます。
これが!!かんわいい!!!
誰だIbをホラーゲームなんて言ったの!ものすごいときめくゲームじゃない!と
中の人がフィーバーしていた丑三つ時。
ホラー要素はあるけれど、個人的には真夜中にしっとり楽しめる範囲のホラーでした。
そしてBGM音源がクラシックベースのWAVE音源だったのも、耳に優しくて、さらにしっとり楽しめて有難い。
またこのBGMの切り替えがね!絶妙でね!!!
私はIbの面白さを問われたら、間違いなく 演出 って言うと思う。
音と動きで表現してくれる演出の面白さ。
すでに知っている謎を何度も解いて周回したくなってしまうのは、この演出を何度でも見たいがためなんだろうな。

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